リリース準備の全体像 — 用意するのは3点
Three Deliverables作品をリリースするためにご用意いただくのは、音源・カバーアート・メタデータ(作品情報)の3点です。ISRC・EANコードは当サービスがすべて無償で取得するため、準備は不要。アーティスト単身プランではカバーアートも不要です(WVVD™︎ RECORDSがオリジナルデザインで制作します)。
リリース申請フォームには規格の自動チェックと自動補正が組み込まれていますが、フォームを開く前に手元で仕上げておけば、申請は迷わず終わります。このページはその「手元で仕上げる」ための実務ガイドです。フォームの操作そのものは体験デモページでどなたでもお試しいただけます。
音源データを書き出す — 受け付けられる形式は1つだけ
AudioExport
最初の仕事は、DAWからの書き出し(バウンス)設定の確認です。入稿できる音源はWAV/16bit/44.1kHz/ステレオ(2ch)の1形式のみ。24bitやハイレゾ音源、mp3・AIFFなどの他形式はそのままでは受け付けられないため、この仕様のWAVに書き出し直してからご用意ください。
- 1曲の再生時間は最大30分。10分以上の楽曲はシングルとして登録できません(EP・アルバムへの収録は可能。複数のストアで「アルバム購入のみ」の扱いになります)
- アルバム1作品の収録曲数は最大25曲(アーティスト単身プランは最大10曲)
- アップロードは1曲1ファイル。リリース申請フォームの専用アップローダーから行い、その場で試聴して確認できます
カバーアートを作る — 規格・必ず入れるもの・入れてはいけないもの
CoverArtwork
カバーアートの規格はJPG/RGB/正方形(1:1)/1,400〜2,800px(2,800px推奨)。規格はフォームがアップロード時に自動チェックします。デザインには、次の4つの記載が必須です——アーティスト名・リリースタイトル・レーベル名(またはロゴ)・カタログ品番。記載がない、またはメタデータと不一致がある場合は配信できません。
逆に、入れてはいけないものもあります。
- URL・SNSリンク・QRコード——多くのストアで禁止されています
- 「EXCLUSIVE」「PROMO」の文字——エクスクルーシブ配信でも記載は不要です。これらはストア側が自動的に付与するもので、アートに書き込むと申請時にリジェクトされます
- 生成AIによる制作物——一切禁止です
作品ごとのデザイン使い回しは原則禁止(配色を変えるなどの差別化を推奨。ロゴ主体のデザイン等は例外)。フリー素材は特定のストアで配信できない場合があるため、可能な限りオリジナルの素材をご使用ください。権利を侵害するデザインは流通コードの取得段階で却下され、配信後に発覚した場合は即座に削除されます。なお、アーティスト単身プランではカバーアートの制作・提出は不要です。
アーティスト名を配信前に調べる — 同名と表記ゆれの罠
ResearchYour Name
見落とされがちですが、リリース前に必ずやっておきたいのがアーティスト名のリサーチです。ストア上に同じ名称のアーティストが既に存在すると、あなたの作品がその既存アーティストのページに紐づけられて公開されてしまうケースが多数あります。これはストア側のシステム仕様に起因する問題で、公開後の修正・対応は一切できません。重複する名称で登録した場合、一部のストアでは国コード(例:JPN)が自動付加されて差別化されます。
逆のパターンにも注意が必要です。既に配信実績のある名義でも、半角スペースの有無や大文字・小文字のわずかな違いで「別アーティスト」として扱われ、これまでのページに作品が紐づかないことがあります。他社ディストリビューション経由の過去作との紐づけも、ストア側の仕様上つながらない場合があります。
配信手続きの前に、BeatportやTraxsourceなど主要ストアでご自身の名義を検索し、同名の存在と表記の揺れを確認しておきましょう。なお、万一同名アーティストと混同されても、ロイヤリティはISRC・EANコードを基に処理されるため、計上は正確に行われます。レーベル名にも同じ構図のルールがあります——こちらは音楽レーベルの始め方をご覧ください。
メタデータの表記ルール — タイトルケースと自動補正
MetadataRules
アーティスト名・タイトル・楽曲名などのメタデータは、すべて半角英数字で登録します。リリース申請フォームには入力ルールの自動補正が組み込まれており、全角文字は半角へ自動変換、ひらがな・カタカナ・漢字は自動削除されます。
タイトル類には、英語表記の標準ルールであるタイトルケースが入力と同時に適用されます。各単語の先頭は大文字、ただし冠詞・接続詞・前置詞(a, the, and, of, in など)は単語のあいだに現れる場合のみ小文字のまま——例:of monsters and men → Of Monsters and Men(先頭と末尾の単語は必ず大文字で始まります)。
- feat. / featuring / ft. は入力禁止——名前欄に書くと自動削除されます。フィーチャリングアーティストは専用フィールドへ
- 一般に不適切とされる英単語は、語の中間部分がアスタリスク(*)で自動マスクされます
1つ、心構えとして重要なことがあります。正しい書式で提出しても、ご希望どおりの表記で配信される保証はありません。ストアによっては「And」が「&」に、「Dj」が「DJ」に置き換わるなど独自の変換が行われ、配信後にストア側へ表記の修正を行わせることもできません。デジタル配信は物理メディアと違い、表記の自由度に制限がある——この前提を踏まえて名前を設計してください。
作品の構成とクレジット — ミックス名・品番・Various Artists
Credits &Catalog
クレジットの表記にはシステム上のルールがあります。作品の構成を決める段階で知っておくと、意図しない表記を防げます。
- リミックスのミックス名は「{アーティスト名} Remix」の固定表記。リミックス以外の楽曲のミックス名にアーティスト名を含めることはできません
- ミックス名の指定がない楽曲には「Original Mix」が自動付与されます(Spotifyなど複数のストアでは、ストア側の仕様により省略して表示されます)
- 収録曲のメインアーティストが合計4名以上になると、リリースのアーティスト表記は自動的に「Various Artists」になります(フィーチャリングは人数に数えません)
- アーティスト単身プランではフィーチャリングクレジットを含む作品は配信できません
あわせて、作品ごとのカタログ管理番号(品番)を決めます。5〜11桁の半角英数大文字で自由に設定でき、「レーベル略称+通し番号」(例:WVVD0001)の形式がおすすめ。リリース済みの作品と重複すると末尾にA〜Zの1文字が付加されるため、採番の台帳を手元で管理しておくと安心です(アーティスト単身プランは自動採番のため不要です)。
リリース日を逆算する — 45日ルールとスケジュール設計
ReleaseTiming
リリース日は「完成した日」からではなく、出したい日から逆算して設計します。指定できるのは提出日から45日以上先の日付。これより短いスケジュールで指定した場合、予告なく最短の配信可能日付近へ自動調整されるか、ストアの審査期間が足りず配信自体ができなくなる可能性があります。
- エクスクルーシブ配信を使う場合はさらに前倒しで——2週間エクスクルーシブは55日以上先、4週間は65日以上先の日付を指定します
- 1レーベルが1日に配信できるのは最大2作品(2カタログ)まで。複数作品を近い時期に出す場合は、この前提でリリース日を割り振ります
- 当日の配信開始時刻はストアや時差の影響で前後します。「◯時解禁」を前提としたプロモーションは組まないのが安全です
提出前チェックリスト
FinalChecklist
フォームを開く前に、最後の確認です。
- 音源——WAV/16bit/44.1kHz/ステレオになっているか。10分以上の楽曲をシングルにしていないか。曲数は上限内か(アルバム25曲・単身プラン10曲)
- カバーアート——JPG・正方形・1,400〜2,800px か。必須4項目(アーティスト名・タイトル・レーベル名・品番)がメタデータと一致しているか。URL・QR・「EXCLUSIVE」の文字・生成AI素材が入っていないか
- メタデータ——半角英数字・タイトルケースで整えたか。feat. を名前欄に書いていないか。アーティスト名の同名・表記ゆれをストアで検索したか。品番は過去作と重複していないか
- リリース日——提出日から45日(エクスクルーシブは55日/65日)以上先か
すべて確認できたら、マイページのリリース申請フォームへ。申請から配信までの流れも事前に把握しておくと安心です。そして繰り返しになりますが——配信後の作品内容の訂正・修正は一切できません。リリース後にできること・できないことは、音楽ディストリビューションとはで仕組みから解説しています。
よくあるご質問
FAQリリース準備について、よくあるご質問をピックアップ。
入稿する音源データの仕様に決まりはありますか?
WAV/16bit/44.1kHz/ステレオ(2ch)のみです。24bitやハイレゾ、mp3・AIFFなどの他形式は、この仕様のWAVに書き出し直してからアップロードしてください。
Read Moreカバーアートの画像データにはどのような規格がありますか?
JPG/RGB/正方形(1:1)/最小1,400×1,400px〜最大2,800×2,800px(2,800px推奨)です。リリース申請フォームに規格の自動チェック機能があり、規格外の画像はアップロード時にお知らせします。
Read Moreカバーアートに必ず記載しなければならない情報はありますか?
アーティスト名・リリースタイトル・レーベル名(またはロゴ)・カタログ品番の4つです。記載がない、またはメタデータと不一致の場合は配信できません。URLやQRコードの記載、生成AIによる制作は禁止です。
Read Moreエクスクルーシブ配信では「EXCLUSIVE」とアートに表記する必要がありますか?
いいえ、必要ありません。「EXCLUSIVE」「PROMO」などのクレジットはストア側が自動的に付与するもので、カバーアートにあらかじめ記載することは禁止されています。記載すると申請時にリジェクトされます。
Read More入力したタイトルの表記が自動で変わるのはなぜですか?
各ストアとコード付番機関が定める書式に合わせるため、リリース申請フォームが半角化とタイトルケース(各単語の先頭を大文字にする標準ルール)を自動適用しているためです。feat. などのコラボ表記も名前欄では自動削除され、専用フィールドで設定します。
Read More既に同名のアーティストがストアに存在する場合はどうなりますか?
既存アーティストのページに作品が紐づけられて公開されてしまうケースが多数あり、公開後の修正はできません。同一名称での配信は非推奨です。必ず事前に主要ストアで名義を検索してください(ロイヤリティはISRC・EANコード基準で正確に処理されます)。
Read Moreカタログ管理番号(品番)はどのように決めればよいですか?
5〜11桁の半角英数大文字で自由に設定できます。「レーベル略称+通し番号」(例:WVVD0001)がおすすめです。過去作と重複すると末尾にA〜Zの1文字が付加されます。アーティスト単身プランは自動採番のため設定不要です。
Read More収録曲数や1曲の長さに制限はありますか?
1曲の再生時間は最大30分、10分以上の楽曲はシングルとして登録できません(EP・アルバムへの収録は可能)。アルバムの収録曲数は最大25曲、アーティスト単身プランは最大10曲です。
Read MoreWVVD™︎ミュージックディストリビューション「MVVD™︎」へのお申し込みはこちら
Your Beat.Global Streets.
専用フォームに必要事項の入力と各種アセットをアップロードしていただくだけでお申し込みが完了します。